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296.EHEIM2213 [飼育設備]

トラのおでこにニキビが3つ! これはトラからの「濾過槽掃除しろー!」っていう合図です。っていうか悲痛の叫び?(^_^;) 昨年の夏にはHLLEを発症しましたが今回は似たような症状だけどちょっと違う。これは虫の仕業ではなくたぶん硝酸塩の蓄積(濾過槽の汚泥)が原因です。(これはダトニオ特有の疾病?のようです。アフリカンシクリッドでもあるみたいですが)
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この2つの症状の違いは見た目は似ていますがHLLEはニキビらしきものが出来て1日ほどで穴があきます。一方、硝酸塩の蓄積による症状はニキビが数日間出たままの状態が続き、HLLEのように穴になりにくい。いずれにしても濾過槽の掃除(濾材の交換)と塩0.5%投入が最初の処置となっています。それでもダメなら塩+エルバージュ規定量で治療すると徐々に治っていきます。私の場合は様子を見つつ薬浴に移行することもありますが、ニキビの場合は濾材交換と塩0.5%+HB-101(15滴/100L)+竹酢液(30ml/100L)で治療を行い、可能であればHB-101を患部に塗りします。
1190514.jpg・・・ってな感じの病気なので治療を行う前に濾過槽のチェックをしてみるとph調整用(ph降下対策用)の2213にヘドロが溜まっておりました。なので掃除して骨珊瑚を新品に入れ替えることに! この外部濾過にはいつも珊瑚だけを満タンに詰めて回しているのですが、昨年の夏にHLLEを患ったので9年ぶりにメイン濾過槽を洗浄して濾材も再生済みのものに全部取り替えたのですが、長年触ってなかった濾過槽を触ったためバクテリアの急激な減少、水質悪化を懸念してメイン濾過槽のバクテリアが落ち着いてから2213も洗浄(珊瑚交換)しようと思っていたのですが、メイン濾過を綺麗にしてからトラの調子が良かったので2213には手をつけずそのまま忘れていました。(^_^;) ってことで、この2213は10年間ノーメンテナンスってことになります。10年間の汚れは凄まじいっと思いましたが、開けてみるとディスカスの外部よりは綺麗。水草水槽の外部よりも綺麗・・・って状態でしたが、それでもニオイと勘で「こりゃ~ダメだわ~」って感じでした。たぶん珊瑚の孔は完全に詰まり生物濾過は難しい状態であったと思います。その上、長年使っていたので珊瑚の劣化が激しくて満タンに入れていたはずなのに朽ちて1/3以下にまで減っていました。こりゃ~あきません!(^_^;)
P1190539.jpgってことで、古い珊瑚を取り出し、インペラやその他細かい部分に溜まった汚れを丁寧に落とし消耗部品もチェックしました。それで改めて感じたのがエーハイムの耐久性ってやっぱり凄いですね! 他社の外部だと5年以上使うとインペラやインペラシャフトがすり減って流量が極端に落ちたりカラカラうるさかったり洗浄する時に壊れたりするのですが、この2213は全くヘタリなし! 開ける前には「インペラのセットを買いに走らないといけないかな?」なんて思ったりしていたのですが、幸いにも部品交換の必要はありませんでした。この2213は私が18歳の時に買ったものなのでもう16年も休むことなく動き続けているのですが、この耐久性にはホント驚きです。素晴しい!やっぱり少し高くても外部フィルターはEHEIMですね。損がない!
P1190538.jpgしかし、Oリングはさすがにヒビが出ていました。ゴムという素材から考えればとっくに耐久年数を超えていると思いますので新しいものに交換です! ちなみにこのOリングは嫁が大学にいる時に買ったものを新品のままこっちに持ってきたものでよく見てもらえれば分かると思いますが、北海道の人には馴染み深い?「i LAND やまがみ」とあります。遠路はるばる札幌から来たOリングが大阪の地でこれから活躍してくれることでしょう。
あと、硬化していたホースも新しいものに換えました。それとストレーナーを固定している吸盤も。吸盤は今までも時々気が向けば交換していましたが、ホースはセッティングしているものを外さないと交換できないので、こんな機会でもないと換えれませんからちょうどよいタイミングだったような気がします。 まぁ~こんな感じで2213のメンテナンスは無事終了。珊瑚も新品になったし、インペラ周りも掃除したので水の回りがかなりよくなりました。これでトラのニキビも治ってくれることでしょう。
<< 追伸 >>
フィッシュマガジンの当月号(2010.6)の特集はダトニオ、オスカー、アイスポットでしたがご覧になった方おられます?とりあえず今のところの最新かな?っていうダトニオのデータが載ってましたが、中に1つ気になるものが!「日本国内でダトニオの産卵?」みたいな記事があったのですが、それにはダトニオの総排泄口から卵のような透明な丸い物体が・・・。これってやっぱり卵なの? 実は10年くらい前からトラにも同じようなことが不定期で何度もあるんですよね~。 単独飼育ですのでもちろん受精も孵化もありませんが、トラって女の子だったんだー!? だったらトラと形態の異なるダトニオを入れたら孵化するの? 何となく興味ありです。 だけど同じ種のダトニオはもう手に入らないですから興味で終わっちゃうんですけどね。 ってことで、犬のブリーダーじゃないけど、ダトニオのお見合いクラブでも作ろうかな!? そして殖やしちゃいます? 日本産Datonioides pulcher!!

コメント(8) 
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コメント 8

飼育係

10年使って、まだ不具合無しとは、さすがエーハイムですね!
自分も買う機会があったら、必ずエーハイムにします!

フィッシュマガジン、自分も買いましたよ!
隅々まで読みました!
国内の水槽飼育で産卵したという「ウワサ」は聞いた事ありましたが、
写真で見たのは初めてなのでとても興味深かったです。
かのうさんの知り合いの大学教授がダトニオの繁殖を研究していた。というのも、興味深かったです。
日本にダトニオの研究者はいないのかな~と思ってましたので。

以前に、ダトニオを展示している水族館に、繁殖について質問したことがあったんですが、
どこの水族館も、繁殖に関しては分からないみたいなんですよね。

残念だったのは、あそこまで書くなら、もう少し突っ込んだ、繁殖に必要だと思われる諸条件とかも書いて欲しかったですね。
かのうさんに連絡して、教授を紹介してもらえないかな~?とも考えています。
是非、一度話を伺ってみたいのです。

トラちゃん卵産むんですね!
素晴らしい!
ダトニオはオスメスの判別が難しいですからね。
それが分かっただけでも一歩前進ですね。

やっぱり学術的に同じプルケールでも、産地が違ったりすると繁殖出来ないんでしょうか?
プルケールとプラスワンの交配なんかも無理なんですかね?

一般飼育下では、ほぼ不可能と言われているダトニオの繁殖をなんとかやってみたくて、
飼育当初から、素人なりに色々調べたりはしています。
今は便利ですね!様々な文献が、ネットで検索出来て、有料ですがコピーまでしてくれて郵送してくれる時代ですから。

素人がゆえに、内容の理解に苦しむ所もありますが、どうにかして水槽の水環境を自然下の状態に近づけられないか考えています。
ウチはダトニオがメインなので、水環境はプルケールの好む水質にあわせています。

本当は、プラスワンやエイ達を別飼育にしたい所なんですけどね。
いかんせん様々な事情が…w

たかあきさんさえその気なら、いつでも繁殖のお手伝いさせてもらいますよ!
私個人では到底無理ですんで、同士がいると心強いです。
しかもそれがたかあきさんなら勇気100倍ですw!
by 飼育係 (2010-06-02 10:30) 

飼育係

と、思って、かのうさんのHP見てみたら、
C'ZONEがリンクされてるじゃないですか!
さすがたかあきさん!

是非、教授を紹介してもらって下さいw
by 飼育係 (2010-06-02 17:23) 

たかあき

飼育係さん

やっぱりエーハイムの外部はいいですよ! 寿命が長い! このままあと10年以上大丈夫そうです。(^_^)

FM見ました? トラの産卵?も過去に何度かあってたぶん卵だとは思っていたのですが、他にダトニオは入ってないのに変な話でもあって・・・。でもこれでメス決定?みたいな感じでした。

この魚は詳細が分からないので、繁殖は難しいでしょうね? 雌雄判別すら分かりませんしね。ナイルパーチのように小さいときはオスで大きくなるとメスってこともあるのかなぁ~なんて思ってました。

かのうさん・・・HPをやってた時だから7~8年前の話ですが、錦鯉のことで色々お世話になってました。もともと錦鯉の専門店なんでね。あの頃からダトニオなどの大型魚も入ってましたけど、非売品の大型ダトニオは迫力満点ですね。あれを仕入れる時に「今度大きいの入るんですよーこちらに来る機会があればぜひ!」ってかのうさんから教えて頂いたのですが、東京と大阪ですので見せてもらうことも出来ず、HPでコメントのやりとりをしていた方に代わりに見に行ってもらいました。(^_^)

さて、繁殖データですが、かのうさんと交流のある大学教授ですが、たぶん日獣の魚病学教室の先生じゃないでしょうか!? それとも東京農大か北里の水産学部の教授かな?私はこの方たちとは面識はありませんが、発表されてる論文や情報公開ではダトニオの記載はありますが、たいしたデータではありませんでした。今回のFMの記事同様で卵らしきものが!みたいな感じで・・・。もちろん孵化まで至った例も聞いたことがありません。 国内で繁殖に成功した!って話もたんなるウワサだって聞いたことがありますしね。なので成功してないんじゃないですかね~実際のところ。

またプルケールとミクロレピスの交配などに関しては、私の個人的な考えでは可能ではないかと思います。他のウンデキムラディアートゥスやポロータ、カムプベリなどとの交配は難しいかも知れませんがシャムやカンボジア、プラスワンの3種は地域変異種だと思いますのでね。

あぁ!それから、水族館は研究機関も兼ねていることもありますが、ほとんどは展示館であって研究施設じゃありません。水産学や魚病学のプロもいませんし、飼っている(展示してる)だけで学術的な、また技術的なアドバイスはほとんど望めません。逆に水族館からこちらに質問がくるくらいですから。(^_^;)
by たかあき (2010-06-02 20:27) 

飼育係

そうだったんですね~。
世間は狭いですね!

教授の論文もアクア雑誌レベルですか…
タイ本国では、もう少し詳しい文献が公開されてるんですかね~?

まあ、生き物ですから、絶対繁殖は可能だと思いますんで、
地道に色々試してみるしかないですね~。

また情報あれば、色々教えて下さいm(u_u)m
by 飼育係 (2010-06-03 09:09) 

たかあき

飼育係さん

あの当時はダトニオ関連のHPも少なくてネット通販もあまりありませんでしたので、かのうさんのお店はHPでダトニオを扱ってる数少ないショップだったので、色々お話頂きました。その上、気さくな方でね~(^_^)

タイでも水産試験所みたいなところで研究されてるみたいですが、やはり「タイ」ですので学術的な情報はあまりないみたいですし、繁殖も成功してるとは言ってもFMにあったように単発で狙って殖やせるレベルではないみたいですね!? やはりAQUA先進国のドイツあたりで興味をもってくれると、もっとしっかりとした研究がされると思うのですが、ドイツ人はダトニオにあまり興味がないみたいで・・・・。

by たかあき (2010-06-03 13:49) 

海馬

たかあきさん
こんにちは。

エーハイム、優れものですよね!
でも9年も故障なしとは!
うちのもそれくらいもってほしいです。経済的にも助かりますので。^^;
私も今までは他のメーカーを使っていましたが、保障期限内に2度も壊れてエーハイムに変えました。
それまでエーハイムって買ったことなかったんです、パイプの色がグリーンなのがどうも気になって・・。でも使ってみたら断然いいです!
言いなれてないので、ショップで「エーハイム」を「ユーハイム」と言い間違えて、それはお菓子でしょって笑われてしまいましたが。^^;

珊瑚ですが、うちも外部フィルターは3分の2はサンゴを入れてるんですが、エーハイムに変えるとき開けてビックリ!でした。外部フィルターは半年に一度くらいしか掃除しないので汚れてるだろうなと思うと、案外綺麗なんですよね。
それにサンゴは減ってるし、表面がふやけたみたいに溶けてるんです。
触ってみたら溶けたサンゴが手につきました。サンゴって溶けるんだ~って。^^

ところでトラ君のにきびですが、ここでもHB-101♪大活躍ですね!
直接塗るときも15滴/100ℓの薄めた水溶液を塗るんですか?
うちも届いたので入れたいんですが、普段使用するときは100ℓに1、2滴くらい入れればいいんでしょうか?あらかじめ希釈してから入れるんですよね?

今のショート君の白いカビ(?)に使ったらどうかな?と思ってまして。
photo BBSに写真投稿したんですが、ショートの尾と鰓あたりに白いカビみたいな綿状のものがくっついているんです。
水換え頻繁にしているんですが、増えもせず、減りもせずでして。
怯え解消にもう1匹入れたのが間違いだったかもしれません。
エルバージュ規定量入れたらいいのかなと思っているんですが、こういう場合どうしたらいいですか?古代魚には使えない薬もありますし、不安です。
ご教授お願いします。m(_ _)m
by 海馬 (2010-06-06 13:50) 

たかあき

海馬さん

エーハイムはホント丈夫ですよね~ 特にクラシックモデルはシンプルで濾過能力も高くとても重宝します! 最近の流量コントロール機能のついたヤツは使ったことがないのですが、ゴチャゴチャ機能があるより私には分かりやすくてシンプルなクラシックが一番かなぁ~

フォーバー君・・・ちょっとご機嫌ナナメってますね!? 治療等に関してはBBSの方に書いておきましたんでよろしく。(^_-)-☆
by たかあき (2010-06-06 23:21) 

海馬

たかあきさん
こんにちは。

ありがとうございます。
かなりナナメなんです。もうそろそろ慣れてもいい頃だと思うんですが・・。
今は頑張って治療に専念します。

もうこれからは外部フィルターはエーハイムできまり!です。
今のところ水漏れはないし、音も静かで使いやすくて言うことなしです。

by 海馬 (2010-06-08 06:32) 

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