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117.アスタキサンチン [エサの話]

熱帯魚の色揚げ飼料に多く含まれているアスタキサンチン。最近は人工飼料や色揚げハンバーグなどに当たり前のように使われ、赤系の魚の飼育にはなくてはならないものとされていますが「必要以上に色が赤くなる」とか「黄色い部分までピンクっぽくなる」などの理由で使いたくない人が多いのも事実だと思います。 そんな「色揚げ=アスタキサンチン」の公式ですが、実はアスタキサンチンは色揚げだけに作用するのではなく他にも効果があるようです。


photo: EF-S 60mm Macro  F2.8  ISO-400  1/16sec



少し話が観賞魚から離れますが、食卓に並ぶ鮭。 この鮭は普通の魚介類と比べ物にならないくらいアスタキサンチンが多く含まれています。 鮭の身が赤いのもこのアスタキサンチンが影響しているのですが、なぜ鮭が普通の魚以上にアスタキサンチンを含んでいるのでしょう!?

その理由は彼らの産卵や習性に答えがありました。
鮭は、エサとして「ヘマトコッカス藻(スピルリナのようなもの)」を積極的に摂取するとの報告があります。またこの他にもカニやエビなどの甲殻類も好んで食べます。 これらは皆さんご存知のようにカロチノイドの一種「アスタキサンチン」が豊富に含まれています。 アスタキサンチンは、自然界で最高レベルの抗酸化作用を持っている物質と呼ばれるほど、強力なパワーを持っていて、これが鮭が川を遡上するときや、浅瀬で受ける紫外線で体内に発生した活性酸素(つまりあらゆるストレスによる障害)を除去し、無事に産卵場所へとたどり着くことができるといわれています。

以上のように魚がアスタキサンチンを摂取する理由は色揚げという意味より、抗酸化作用・・・つまり健康を保つためになくてはならないものであるようです。 極端な多量摂取は本来の色を変えてしまいますが、微量を定期的に与えることは魚にとって必要なことなのかも知れませんね!?

我が家ではご褒美(おやつ?)程度の意味合いで、ブラインシュリンプ、ホワイトシュリンプ、クリル、冷凍や活川エビなどアスタキサンチンを多く含む餌を与えています。 色揚げハンバーグについては・・・やはり無理な色揚げ表現がでてしまうので使わないようにしてます。 もちろん赤系の魚にあげるのは良いと思いますけどね。 しかし、何でもほどほどがよろしいかと・・・。(^^ゞ


 


コメント(7) 
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コメント 7

akisono-happyhappy

最近、餌で悩んでました。
・色揚げをして鑑賞を楽しむ
・色揚げをせず努力して色を出していく
どちらも捨てがたい・・・(^^;
我が家は狭い賃貸に、デカイ水槽を置いてますので
やはり、それなりに綺麗に飼育しないと嫁の理解も難しく
ホントに悩んでます。もう少し自分に知識と行動力があればと・・・。

たかあきさんの記事を読んでからは、少し色揚げをしてみようかと思ってます。
この色揚げについては皆さん色んな考えを持たれていると思いますけど
あくまで観賞魚という事で深く考えないようにしました(^^)
意味もなく長いコメントですいませんm(__)m
by akisono-happyhappy (2007-08-05 23:47) 

T.T

お早う御座います。この記事を見てびっくりしました。私も色々考えた結果健康を保つために天然アスタキサンチン液状をこの5日から使用し始めました。
でも餌に天然アスタキサンチン液状をディスカスだけでなくランチュウと海水魚にも使用しています。
by T.T (2007-08-06 09:35) 

グータン

色揚げですね~僕も悩んでいました^^’。
スピルリナorアスタキアンチンンどちらをあげればいいのか?
もしくは、色揚げを与えずにそのまま地の色が出るのをまつのか?
今回の文章を読んで少し興味がわきましたが・・・
まだ一歩踏み切れないですね~。
自然のモノならいいんですがね^^”。
何分活餌は予算・管理とも難しいんですよね~。
もう少し様子をみてみます・・・。
でもハンバーグ与えてる時点で不自然ですよね~^^’。
by グータン (2007-08-06 12:32) 

アスタキサンチンは変に色揚げになるのが嫌なので
与えていないと思っていたんですが、
ブラインシュリンプを毎日ほんの少し与えているので
気づかずに与えていたんですね(^-^;)
抗酸化作用があるのならもう少し増やしてみます。

スピルリナは、錠剤を粉末にしてハンバーグにまぶして
与えていますよ(^0^)
by (2007-08-06 13:37) 

たかあき

akisono1さん

色揚げね~・・・俺もあまり極端な色揚げ飼料は使いたくないので
天然由来の甲殻類や藻類をあげて、色揚げと名のつく飼料は与えないように
してますよ。
それでも、ディスカスの場合はもともと持ってる色細胞が水と環境で十分に
発色できるので、それでいいと思ってます。


T.Tさん

アスタキサンチンの液状サプリですか~
効果ありそうだけど、その使用頻度で赤く染まってしまいそうですね?
しかし、ディスカスを長年飼っておられる方で色揚げを常にしていても
個体によっては、赤くならない魚も多くいるそうです。
持って生まれた色細胞の質であげても赤くならないことも多々あるらしいですね。


グータンさん

スピルリナorアスタキサンチン・・・。
スピルリナにもカロチノイドが含まれているので、スピルリナをあたえていると
アスタキサンチンを与えているのと同じように発色はよくなると思いますよ
サプリなどの凝縮アスタキサンチンをあげなければ、それほど変な色彩には
ならないと思います。
すべて自然界のエサを与えることができたらよいのですが、ストック面でも
経済面でも今主流のハンバーグは優れていると思いますよ。
私も過去将来を通じてハンバーグは使い続けると思います。
量と性質さえ考えて与えれば、なくてはならないエサだと思います。


motoさん

私もアスタキサンチンの補給はブラインがメインです。
凝縮サプリは、自然界では考えられないほどの摂取量になると思うので
あまり使う気にはなりません。
私の給餌の考え方として、赤虫でタンパク質。ハンバーグで必須ミネラルと
ビタミン、そして脂肪。 ブラインやエビでアスタキサンチンって感じです。
結果赤虫:ハンバーグ:ブライン等=6:3:1 って感じで給餌してます。
まぁ~時と場合によって割合は変えてますけど。
by たかあき (2007-08-06 15:58) 

discupo

私は色揚げの定義については無頓着なので、割と気が向いたときに
赤色用のハンバーグとかを買って与えたりするのですが、数日で使い切ったら
また普通の赤虫やスピルリナ入りのハンバーグに戻すので、激変!!
とまではいきません。
でも赤と青のメリハリ付けるぐらいなら便利だなぁと思ってます。
それより最初はあった筈のグリーンのスポットが何処に消えてしまったのかが
気になります・・・カンバーック!
by discupo (2007-08-06 22:21) 

たかあき

カポちゃん

それでいいんだろうね!?
数日で使い切って、また気が向いた時に使う!
テキトーなようだけど、これだと必要以上に揚げることもないし、
それでもたまには摂取できてる。 理想的かもね?

グリーンのスポット・・・。 消えるよね~ (^^ゞ
消えた時にはブラインとかちょっと色揚げとか使うようにしてます。

麒麟社のインパクトライズorエレガントライズとかは、結構欲しいところだけ
揚げて余計なところは揚げないから、ストックしとくと便利かもよ!?
ウチもインパクトライズはとりあえずストックしてて賞味期限以内に使ってるから
3ヶ月に数週間は使ってる計算になるかな!?
by たかあき (2007-08-06 23:45) 

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