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294.5年使ってみて [AQUAなアイテム]

かなり昔に記事にしたHB-101ですが、最近では熱帯魚飼育の定番アイテムの1つになりつつあるようですね? 雑誌などでは必ず?掲載されていますし、熱帯魚屋さんでも見かけることもあります。HPやblogでも最近は使ってる人を多く見かけますよね? 本来は園芸用品でAQUAでの使用は気休めアイテム的な存在でしたが今ではこのアイテムの素晴らしさを実感して使い続けている人も少なくはないのではないでしょうか!?
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私もHB-101を5年ちょっと使い続けています。はっきり言ってこれを入れたからといって直ぐに劇的な変化や効能が確認できるものではありません。しかし、連続投入している時としていない時では水も魚も活力が違います。ただ「何に効果があるの?」っと言われると答え辛いのですが「何となくだけど確実に良くなる」と言うのは分かります。ってことで、5年間使い続けて改めてこのアイテムの利点について書いてみると・・・。 この商品の成分は松、杉、檜、オオバコから特殊な方法で抽出されたエキスで基本的な効能は取説にあるように静菌、抗菌、免疫力向上だと思います。もう少し個々の成分を詳しく解説していくと・・・。とりあえず書いてみましたが長いし、それでなくてもクドいのに更にクドくなるので、興味のある方は一番最後に書きましたので後ほどご覧ください。(^_^;) ってことで、個々の成分、効能は後回しにして実際にAQUA での使用&効果を!!

HB-101は魚病薬のような即効性はありませんが、確実に病気を治していきます。例えば混泳している水槽で1匹だけが軽度の尾腐れや粘膜の異常分泌が見られる場合や他の魚が元気なのに1匹だけ何となく調子が悪い・・・。ってことよくありますよね? その場合、飼育者は1匹の為に投薬して全体の調子が悪くなったり、バクテリアを傷つけたくないと投薬を躊躇したり隔離しようかと思い悩んだりするでしょう。こういった時にはHB-101の出番です。今までこんな状況で何度かHB-101だけで回避したことがあるのですが、特に尾腐れや粘膜の異常(つまり軽度のカラムナリス症)にHB-101は効果的です。 病気の進行状況にもよりますが、尾腐れであれば尾の1/4が溶けてボロボロになりまだ進行しそうな時にHB-101を100Lに10滴入れれば2日で進行が止まり、3日目には溶けた部分の再生が始まります。そして上手くいけば10日から2週間で完治します。また粘膜異常に関しても同じような使用法で3日程度で治まります。

他にディスカスでよくある頭部穴あきにも「それなり」の効果はあります。原因がお腹の中に潜んでいるので、それを駆虫しないと厳密には解決と言えませんが、穴が開いてしまった後の患部の拡大を抑え、仮に穴が開いてもそれを塞ぐのにHB-101は効果があります。っというのは、皆さんご存知の通り、穴を開ける行為自体は鞭毛虫の仕業ですが、穴が開いてしまった後は鞭毛虫が穴を拡大していくのではなく患部に細菌が感染し穴を拡大する可能性の方が高く、通常この状態でフラジール経口とエルバージュで治るケースが多いのですが、軽度の症状の時にあえて薬品を使わずHB-101の投与だけで何度か治療してみたところかなりの確率で治りましたので「静菌、抗菌力、免疫力向上(鞭毛虫沈静化)」が効果を発揮するのでしょうね。

また繁殖に関しても「孵化率や受精率が上がった」という事例はよく聞きます。これも産卵、受精後に卵への細菌の付着を防ぎ、天然由来の成分がストレスを緩和するので大いに効果が期待できると思います。一昔前は産卵後にメチレンブルーを薄めに入れて卵への菌の付着を防いでいましたが、メチレンブルーは多かれ少なかれバクテリアに影響がありますので、孵化後にブラインなどの給餌が始まると水質悪化が問題になりますので、これに関してもバクテリアに無害(逆に活性化する)HB-101は理に適ったアイテムと言えると思います。

上記の他にわが家の飼育スタイルでHB-101が効果的だと思う使用法はバクテリアのコントロール(悪玉、善玉のバランス制御)、水の腐敗(酸化)を防ぐ、ニオイを抑える、カビを抑制する、水換え直後の水あたりをなくす、餌食いを良くする、艶をよくする、整腸機能を正常に保つ、ストレスの緩和(小競り合いの防止)などの効果を期待して水換え時や次回水換えまでの中間日に投入しています。また水草に関してはHB-101本来の使用法(植物活力液)としてトリミング後の差し戻し前にHB-101希釈液に切断部を漬け込むと発根が速やかですし、水換え後や中日に入れることで水草が確実に生き生きとし、油膜が発生した時もこれを数滴落とすと油膜が消えます。(ただ入れすぎるとコケも発生することがあります)

ってな感じで、5年前に紹介した時は実験期間が短く「効くかも?」程度でしたが、5年使って、また使ってる人の状況を見たり聞いたりしていると「気休めアイテム」ではないような気がします。科学的に証明されている効能はもちろんですが、それ以上に何にでも効く万能アイテムとして1本家に置いておくとかなり便利かも知れませんね。

= 追伸 =
AQUA以外の日常生活にもウチでは結構使っています。ガキんちょがオネショした布団にシュッ!っとして干せばおしっこ臭が幾分かマシになりますし、お墓や仏壇の切り花の水に1滴落とすと夏場でも水の傷みがマシになり花が長持ちしますし、エアコンのニオイ消しにもなります! 水周りに使うとカビの発生も防ぎます。とりあえず「菌」と「ニオイ」が気になる所にはこんな感じで使っていますが「プラシーボ」もあるかも知れませんが私は効くと思います。ってことで植物やAQUA以外のあらゆる所にHB-101を試してみては如何でしょう!? 香りも合成の香りではない天然の香りで私は結構好きなんですよねー。(^_-)-☆
HB-101含有エキス松、杉、檜、オオバコの成分・効能
まず「松」はビタミンA、C、K、カルシウム、鉄、葉緑素(クロロフィル)、ケルセチンなどが含まれていて漢方の世界では主に血液や血管の治療、改善に効果があるとされています。漢方的効能として血液の浄化、血管の強化、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化、認知症、リウマチ、冷え性、神経痛、ガン予防などに効果があり。

次に「杉」はクリプトメリオール、クリプトメリジオール、δ-カジネン、β-オイデスモールなどが含まれていて特に香り成分であるテレピン油は殺菌力が強く、抗原抗体反応を抑制する効果もあるとされています。漢方的効能として抗原抗体反応作用、精神安定作用、消臭作用、殺菌作用、花粉症予防(毒をもって毒を制す効果)、抗酸化効果、美肌効果、不眠症改善などに効果あり。

続いて「檜」はα-ピネン、ボルネオール、γ-カジネン、α-カジノール、ヒノキオールなどが含まれていて特に檜特有の「森林の香り」の正体であるフィトンチッドという揮発性物質(テルペン類)が「リフレッシュ」「消臭脱臭」「抗菌防虫」に効果があるとされています。漢方的効能として大腸菌、黄色ブドウ球菌、黄色コウジカビなどに対して強い抗菌性を持ち、疲労回復、精神安定、消炎効果、血圧安定、アトピー、保湿効果、運動能力向上などに効果あり。

最後にオオバコ・・・。これはいわずと知れた薬草ですがアウクビン、コリン、オークビン、プランタギニン(フラボン配糖体)、コハク酸、ヒスピズリンなどが含まれていて漢方的効能として咳止め、利尿、健胃、整腸、消炎、鼻血、むくみ、下痢などに効果あり。


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255.金属の鍋 [AQUAなアイテム]

今週に入って朝夕急に涼しく・・・っていうより寒く感じるようになってきたここ大阪です! 先週あたりから「花壇の植物の成長が悪い! 伸びが悪いっつーか、勢いがないっつーか、何かおかしい~( 一一)」っと嫁がブツブツつぶやいていたけど、暑いか寒いかって言う単純なことではなく、日照時間や太陽の高度などで植物たちは前もって感じてたんですね~秋を! 植物ってすごいです!
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秋と言えば、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋なんてよく言われていますが「読書だ!?」 ウチは読書にゆったりとひたってるヒマなんぞありません! まぁ~自業自得ではありますが、山野草にサボテン、多肉植物に一部のランの植替えをしなければ!!

そして水槽の秋冬支度もしなければ! ディスカス水槽は夏の麦飯石メイン濾過から通常濾過にチェンジして、濾過槽の汚泥を取ってピートの用意もしなきゃ! 水草水槽は池から帰ってくる水上葉を迎え入れるために底砂の掃除と追肥、そして池で刈り入れもしなきゃ! ヒーターやその他備品のチェックも!

あぁ! 予定してたトラ水槽の濾材交換も早くしなきゃ~!! ってことで、やっとここで本題です。相変わらず長い前置きで・・・。(^^ゞ 先に吸水ストレーナーのスポンジと珊瑚は入れ替えたけど、メインのリング濾材は気候と相談して行おうと思っていたので、先週から使ってなかったリングを10Lほど集めて漂白剤に漬け込んでおき、綺麗に白くなってきたところで3回の煮沸し天日干し。そして現在はいつでも使えるように煮沸に使っていた鍋に水をはって濾材たちは出番を待っている状態です。
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この鍋・・・かなり昔から愛用してるもので、今では濾材の再生には欠かせないアイテムとなっています。まぁ~煮沸する時には必ず使いますが、塩素の後処理にも大活躍!! 化学に明るい人なら分かると思いますが、金属は塩素を無害化する力があるのです。 なので、煮沸はしたけどまだ塩素臭い!なんて時には金属の鍋に水をはって濾材を漬け込んでおけば臭いが消えたりするんですよ。 便利でしょ!?(^_^)

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236.防犯ジャリ [AQUAなアイテム]

最近のエコ商品(リサイクル資源を使った商品)って素晴らしいですね~(^_-)
・・・って毎度の事ながらいきなり何のこっちゃ!?ですよね。(^^ゞ まぁ~そういうことで、今日も格安で手に入ってAQUAに重宝しそうな「AQUAなアイテム」の紹介です!
bouhan1.jpg これは使用済みのガラス瓶(醤油の瓶やビール瓶)を粉砕、溶解して発砲石のように加工した商品です。用途的には踏みつけるとガリガリと大きな音が出るのでそれを利用した庭にまく防犯グッズなのですが、生産工程・・・っというか性質はガラス製リング濾材(シポラックス)と非常によく似た作り!ってことで実際に触ってみたり、材質を調べてみたところ、やっぱりこれはいい感じで濾材として使えそうです! 大きさはやや大き目(500円硬貨サイズ以上)で粒が揃っていないのですが、逆にこれが目詰まりしにくいし、材質と作り方が同じだけあって、シポラックス同様かなり多孔質!
何より安い! 20Lも入って1300円くらい!! シポラックス1L分でお釣りがきます! ってか40L分買えちゃう!?とは言っても、まだ実際に濾材として使っていないのであまり大きな声では言えないのですが、誰もが心配する有害物質の溶け出しはない・・・っとのことなので大丈夫かな!?

またこの他に濾材として使えそう(自分が使ったことのある商品)としては、園芸用の「鉢底の石(軽石)」や同じく園芸用の軽石で「日向軽石」。鉢底の石は既にアロワナや大型魚飼育者が長年使っているアイテムですが特に問題があったという話は聞いた事がない。 日向軽石に関しては初期段階で若干アルカリに引っ張る傾向にある鉢底の石の変わりに最近使う人が多くなってきているアイテムで、日向軽石自体が弱酸性(ph6前後)ですから、酸性気質の魚にはこっちの方がいいのかも。

この3商品・・・全てにおいて言えるのは非常に安くてホームセンターに行けば必ずと言って良いほど手に入る! ただ、欠点としてある程度時間が経つと砕けてしまうので長期連用には向いていないので5年10年と使い続けることができないし、漂白剤などを使った再生にも向いていない。 でもでも、その欠点を欠点と言わせないくらい安いのでウール以上に気楽に使い捨て出来るのではないでしょうか!? 小容量でそれなりの性能が必要な上部や外部では若干役不足に感じる場合もあるかも知れないけど、大容量のOFなんかでは使えたら便利ですよ~ こういった商品って。

使用上の注意としてはとりあえずAQUA用のアイテムではないので、使用前には滅菌と保存時の目詰まりを取り除く作業を兼ねて必ず煮沸すること! そして使ってみて問題があっても私は責任が取れません!ってことくらいかなぁ~(^^ゞ
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ディスカス水槽は完璧?に出来たようなのでハンバーグの通常給餌開始!
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209.黒水はじめました [AQUAなアイテム]

先週、予定していたとおりピートを投入しました。 今回使ったのも今まで同様で園芸用「北海道産長繊維ピート」です。使用量はとりあえず1回目という事で半乾燥状態で300g。様子を見て更に追加投入も検討中です。 でも基本は水量100Lに対して100gがいつもの使用量なんですけどね。 ただ、このピート・・・購入して既に4年の歳月が!! 40L入りの超特大サイズで購入したので水槽や園芸などいろいろ利用したのだけど使い切れなくてね~ まぁ~そんな事もあって成分が飛んでしまっている可能性もあるので、様子を見て必要に応じて追加しないとなぁ~ なんて考えています。
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長繊維ピート、こんな感じです↑ 
園芸でピートを使ったことがある人なら普通のピートとの違いがお分かりでしょうが、本当に繊維が長いです。 でもこれじゃなきゃ水槽には使えないんですよね~ 普通の園芸用は「粉」ですから、どんなに細かいネットに入れても水槽はたちまち「泥水」になっちゃいます!

さてさて、このピートの使い方ですが、長繊維と言っても、もちろん「粉」も大量に含まれておりますので、100均などでストッキング用の細目の洗濯ネットを買って必要量をネットに入れ、まず水道でガシガシ水洗いします。・・・っと言ってもムキになって茶色い水が出なくなるまで洗うのはダメ!って言うか不可能なので、適当に細かい粉が流れたなぁ~ってところで熱湯に5分ほど浸します。それから硬く搾り少しでも余計な粉がでないようにしてゆっくりと濾過槽に投入! 上部フィルターなら一番下、または一番最後の槽に。OFでも最後か最後の1つ前の槽に入れるのがベストかな!? リングやメイン濾材の前に入れると粉で目詰まりをおこすので、それは避けましょう!

また濾材に麦飯石やゼオライト、その他吸着系のものが入っている場合は撤去! じゃないと濾材の孔がたちまち詰まってしまいますし、ピート成分も吸着されてしまいます。・・・ってか基本だから言わなくても分かりますよね~(^_^;)

また、その他の注意として、できればピートを入れる直前には濾過槽の掃除、濾材の掃除をした方が良いと思います。 ピートにはタンニンやフミン酸をはじめ、各種腐植酸と言われるものが多く含まれているので、既存の状態で入れるとアンモニアや亜硝酸、特に燐酸と化学反応を起こす場合もあります。 なので出来るだけクリーンな状態での投入が望ましいと思います。

そんなこんなで先週末から黒水飼育を開始したのですが、その状態をお伝えするには・・・まだ少々濁りがあるのでまた後日! ただ、元気ですよ!とっても! やっぱり飼育水を季節でコロリと変えるのは魚たちにもメリハリがついていいみたいです。
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Lens:EF-S60mm F2.8 Macro USM
焦点距離:60mm 露出モード:マニュアル(M) 絞り:F2.8
1/6sec 露出補正±0 WB:オリジナル設定 感度:400 画像モード:JPEG
照明:フラッシュなし PG-Ⅱ マニュアルフォーカス 三脚なし
ピート投入前日の透明水最後の写真!黒水明けにはもっと美しくなってくれるかな?

最後に、以前からよく質問を受けるのですが、現在「和泉 北海道産 長繊維ピートはネット上でも園芸店の在庫にもあまりないようです。 「北海道産じゃないとダメですか?」ってよく聞かれますが私自身、特に北海道産に拘っているわけではなく、長繊維ピートならどこの産地でも特に大差はないと思います。 北海道産が手に入らなければ「北欧産」でも十分代用がきくと思いますし、こちらの方が在庫の面でも価格的にも手に入れやすいと思います。 ウチも北海道産がなくなれば「北欧産」にする予定です。
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172.続々・麦飯石 [AQUAなアイテム]

昨年の夏に硬度(KH)の安定とph低下予防のために実験的に導入した麦飯石。Blogに掲載後、共感を持って頂いた方も結構いて試してくれた方や情報交換してくれた方もいました。(^^♪ 「続・麦飯石」で1ヵ月後の使用感までは紹介しましたが、その後は情報を公開していませんでした。 もちろん忘れていたわけでも、見切りを付けて使用をやめたわけではありません
継続使用で半年間使ってから信憑性の裏づけがとれたら更新しようと考えていまして・・・。
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Lens:EF-S60mm F2.8 Macro USM
焦点距離:60mm 露出モード:絞り優先(Av) 絞り:F3.5
1/30sec 露出補正-1.7 WB:オート 感度:400 画像モード:JPEG
照明:フラッシュなし 蛍光灯1灯(NISSO PGⅡ )

まずは個々の環境で水質の変化に差があることを先にご了承いただき・・・。半年間使用してみた感想は自分の水槽に適した使用量と交換サイクルを見つけることが出来ればかなり使えるアイテムだと思いました。 量と交換サイクルを調整しながら、現在のウチの環境でphを急降下させず中性~弱酸性に安定させるには10kgで交換サイクルは2ヶ月という使用量になりました。(飼育水300Lでディスカス約10匹)

既にph低下が見られる濾過の立ち上がった水槽(例えば換水後3日で6.8~5.5まで落ちる水槽)に麦飯石を導入する場合、予め濾過槽の汚泥や濾材をある程度洗った後、新品または再生処理した麦飯石を10kg入れると半日~2日で中性または弱アルカリ(最大値7.8)まで徐々に上昇します。 その後は7.4程度で2週間くらい安定し、3週間目には7.1、1ヶ月後で6.8・・・という風な感じで2ヵ月後には6前半~5.8くらいのペースでゆっくりと効果が切れてきます。 とりあえず数的なデータがこれ↓ (10週間×3回の平均値。水道水のphは平均7.6です。)
週数 ph GH KH 備考
1W 7.8~7.4 5dH 4dH 餌食△、透明度○、残餌・排物分解○
2W 7.4~7.1 5~4dH 4dH 餌食○、透明度○、残餌・排物分解○
3W 7.4~7.1 4dH 4~3dH 餌食○、透明度○、残餌・排物分解○
4W 7.4~6.8 4dH 4~3dH 餌食○、透明度○、残餌・排物分解○
5W 7.2~6.8 4dH 3dH 餌食○、透明度○、残餌・排物分解○
6W 7.0~6.5 4dH 3dH 餌食○、透明度○、残餌・排物分解○
7W 6.8~6.2 4dH 3dH 餌食○、透明度○、残餌・排物分解○
8W 6.8~5.8 4dH 2dH 餌食○、透明度○、残餌・排物分解○
9W 6.5~5.5 3dH 2dH 餌食○、透明度△、残餌・排物分解△
10W 6.5~5.2 3dH 2dH 餌食△、透明度△、残餌・排物分解△

今回はあえて冬季の水換えが少ない時期を選んで試してみたので、水換えは週に1度1/2程度でした。硬度やph調整と同時にミネラル補給、吸着濾過など様々な効果があり、特に吸着効果が高いので、水中に硝酸イオンや燐酸イオンが多少蓄積していたとしても、直ちに吸着してくれます。 この効果により、麦飯石の入っている環境であれば、換水時に水道水のph調整を多少怠ったとしても強烈な還元作用はなくph7.4以上の水でもアンモニアや亜硝酸などの被害がないように思いました。 途中に1度、超お間抜けなミスで麦飯石を再生している最中に水を汚してしまった為にメトヘモグロビン血状(還元反応)を起こしましたが、それ以外はこの半年間病気らしい病気は1度もありませんでした。  再生処理に関しても何度か行い、煮沸、天日干しをすることで新品同様に再生することをphやその他数値から自分の中である程度実証できました。 水洗い後に鍋に使用済みの麦飯石と浄水器を通した水を入れ沸騰、水換え、沸騰・・・というような感じで3回煮沸を行い、直射日光が当たる所に2週間ほど干しておけばほぼ新品状態に復活しました。

他に麦飯石を使っている方から頂いた情報では硬度の低い地域にお住いの場合はその効果が短かったり、あまり効果がなかったり・・・というデータもありますが、そういった場合、量を増やすことである程度のph低下を防げるようですし、中性、中硬度の地域にお住いであれば、上のデータのように2ヶ月間は極端なph低下や頻繁な水換えから開放されるようです。 もちろん基本的な水換えや濾過槽の底の汚泥の排出などは必要でしょうが、麦飯石の効果を実験し始めた8月以来、メイン濾材であるリングは1度も交換せずに基本メンテと2ヶ月に1回程度の麦飯石の交換(再生)だけで問題なく維持できています。

・・・ってな感じでやっぱり結構使えるよ! 麦飯石!!(^^♪
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145.黒水維持 [AQUAなアイテム]

ブラックウォーターにしてから1ヶ月が経過しましたが、まだ褐色は維持できてます。 よくブラックウォーターは「効き目が短い」とか「最初だけ」とか言われるけど、ピート投入時の環境と水質を少し調整すれば案外長持ちするもので、このまま例年と同じように管理できれば最低でも今年いっぱいはこんな感じの色合いを維持できると思ってます。 透明になるのは来年の2月あたりかな!?


photo:EF-S60mm Macro F3.5  1/13sec  -2 ISO-400


前にも書きましたがウチで使ってるピートは和泉農材の北海道産長繊維ピートというもので、AQUA用のセラやスドーなどのメーカー品ではありません。 なぜこんな園芸用のピートを使うかと言うと値段が強烈に安いから! AQUA用(セラ)であれば100Lの水槽を褐色に変えるには最低1箱、多ければ2箱必要になります。1つ1000円くらいだったと記憶しているので、2000円くらい必要でしょうか!? これに比べ、園芸用は40L入りで3000円ちょっと。 40Lと言ってもピンとこないかも知れないけど、おそらく一生分あります。(^^ゞ コスト的には最高ですよね?

でも、北海道産長繊維ピートにこだわる本当の意味は値段より質にあります。 AQUA用の粒状ピートはアマゾンや東南アジアのジャングルに堆積した川辺の泥ピートを練り固めたもので、実際はほとんど土といっても間違いではない状態のものです。 これは何百年と堆積し、腐植酸により徐々に分解されて出来た土で確かに酸性でタンニンやフミン酸も含まれています。 ただ、腐植が進みすぎてピートとしての有効成分も一部分解され薄れてしまっている。 例えて言えば強烈なアルコール度数で有名な泡盛なんてどうでしょう!? あの泡盛、新酒の状態では40度や45度の度数がありますが、洞窟などで何十年も寝かされた古酒はほとんど水のようになってしまって強いアルコール度数は期待できません。 これと同じような現象がAQUA用のピートの原材料にもおこっていると私は考えています。 それに水槽に入れた時に強烈に酸性になってphショックをおこさないようにある程度ph調整もされているしね!

その点、北海道産長繊維ピートは倒木して腐食が始まり、ある程度ボロボロになってもまだ繊維として残っている状態のものをph調整せずにパッキングされているので、酸度や有効成分も分解されきる前の状態のものです。肉は腐りかけてる時が一番美味しくて栄養がある!・・・これと同じでしょうか!? また、北海道産ということにも少し注目しています。 北海道と言えば日本で唯一寒帯に属する大地で、その過酷な寒さに耐えれる木と言えば針葉樹ということになります。 針葉樹(例えば松、杉、ヒノキ)は害虫や病気、寒さから身を守るため、抗菌効果などがあり、HB-101の原料にも使われています。・・・と言う事は、消炎や静菌などの効果もあるのではないかと考えています。 実際、AQUA用ピートと北海道産長繊維ピートを使い比べてみると、北海道産長繊維ピートは病気やスレに対して治癒を早める効果があるように感じたりもしますし、このピートを入れている間はほとんど病気にはなりません。 またコケの発生も少なく感じる。 基本的にピート水ではコケは発生しにくいのですが、北海道産長繊維ピートは効果が薄れてきた時でも発生頻度が違うようにも感じます。 まぁ~そんな理由もあり、まだ5年だけど北海道産長繊維ピートを使い続けてます。

しかし、どれだけ優れたピートでも、投入時の水質によっては本来の効果が発揮できないこともあります。 ピートの褐色成分はご存知のようにphの低い酸性物質です。低phのピートを中性またはアルカリ性の水に浸すとその成分がバンバン流れ出て褐色になり、反対に低phの水で浸すと色は着かず透明に近い状態で維持できます。 水草をやってる人なら体験済みかも知れませんが、ADAのアマゾニア(Ⅱではない方)を新規セットした水槽に敷き詰めて水を張れば数日間褐色のブラックウォーターになることがありまが、あれも同じ理由なのです。
つまり、褐色を長く維持したいのであれば、中性前後のphを維持できている水槽を作ってからピートを投入するということ。 ピート自体どれもph4.5前後なので、それより2ポイントくらいph値を上げた水であれば、その成分が全て出し尽くすまで褐色の水は続くはずです。 AQUA用、園芸用どのピートであっても1ヶ月程度で成分を全て出し尽くすことはないので、2~3週間で透明になったって言う場合の大半は水質が酸性でピートと水とのph差が2ポイントないことが多いように思います。

またブラックウォーター=低phと思っている人も多いようですが、何十、何百万トンものピートで褐色に染めるアマゾン川とは違い、100L、200Lの水量に対して数100gのピートが入っているだけの水槽飼育では色は染まってもphが極端な低phになることはありません。 ましてやピート自体が4.5程度なのに4.5を切るような水になることなど基本的にはありえない。 ph7.0の水に4.5のピートを入れたら足して2で割って5.7±で若干アルカリに引っ張るのでph6程度ってところでしょうか!?(もちろんこんな簡単な計算で算出できませんが) ウチの現時点でのphも5.5~6.5程度。
つまりブラックウォーターにする意味はphを下げることではなく、普段はない成分(タンニン、フミン酸)などを水槽に入れることによって、ディスカスに四季(二季?)を感じさせ体内時計やホルモンのバランスを正常化させるためにする行為ではないかと私は考えています。

ちなみにウチのブラックウォーターを使うときの環境は・・・。
【投入直前】
水量300L 濾材リング10L、ウール10L程度
ph7.3
GH4 KH3程度 導電率300μs
300gの長繊維ピートを洗濯ネットに入れた後ウールに巻いて投入。

【投入後】
水量、濾材量同じ
水換え直前(最低ph)5.5±0.5 水換え直後(最高ph)6.5±0.5
水換え量、頻度、 基本的に週1回、200L程度(2/3)
GH1 KH1 導電率50μs・・・数値上は超軟水 (腐植酸親水コロイドにより測定不能の状態ではあるけど実際は投入前を同じ数値だと思う=本当の意味での無機質な軟水ではない。)


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144.木酢VS竹酢 [AQUAなアイテム]

2006.4に木酢液についての記事を書いたことがあるのですが、その記事の最後に「竹酢液」についても少し触れました。 当時は竹酢液を使い始めて間もなかったので、その違いについては「木酢液より色々な面で強い効果があるのでは!?」程度にしか思っていなかったのですが、あれから竹酢液を使い続け、また同時に色々な情報を集めてみると木酢液よりはるかに優れた効果があったので改めて竹酢液について書いてみました。




photo:アルトナナイ・ディアマンテ
EF-S60mmMacro  F2.8  ISO-800   1/15sec  Av-1



まず、木酢液に比べて成分的に優れている点は、ポリフェノールをはじめ酢酸、プロピオン酸、ギ酸、メタノール、プロパノール、エタノール、吉草酸エステルなどが多く含まれていること。 特に木酢液には含まれない金属イオンやマグネシウム、カルシウム、ナトリウム、鉄が豊富に含まれています。

金属イオンやその他ミネラルを多く含んでいる理由として、現時点での有力説は竹の恐ろしいまでの生長速度にヒントがあるようで、一般的な備長炭(ウバメガシ)などのように数十年かけて大きくなる木とは違い、一気に成長するので、地中の養分(金属イオン)を早く、効率よく吸い上げるので竹炭にした時にその含有量が多いのではないか?と言われているそうです。

一番大事な熱帯魚飼育に使ってみた使用感では、木酢液に比べて抗菌力が強いようで、コケの発生が木酢液使用時より少ないように感じています。 また、細菌性の病気に罹りにくかったり、キズやスレの治りが早い。 特にHB-101との併用時にはその治りが非常にスムーズで傷口がいつまでも痛々しい状態で残ることがありませんでした。

水質に与える影響としてはマグネシウムとカルシウム、ナトリウムなどのミネラル含有量が多いこともあって、原液自体はph3.5前後なのですが、これを水槽に入れても一時的なphダウンは見られるものの、木酢液に比べ戻りが早くKHも多少引き上げる効果があるように思います。 phは一時的に下げるけど、KHは少し上げる。 水換え時の一時的なph調整には非常に適していますよね。

結論として、確かに巷で言われているように木酢液より竹酢液の方が色々な面で優れていると言ってもいいように最近は感じています。 特に水換え時にphショックや水アタリ、還元反応を防止する意味でも10Lあたり3ml~5ml。 またスレ症や軽い細菌性疾病の治療、意図的なバクテリアの殺菌には10ml程度入れることで効果を発揮すると思います。 価格的には木酢液の1.5~2倍くらいだけど、水換え時や定期的に入れることでミネラルの補給できるし、必要以上のバクテリアも落としてくれるし、この先も竹酢液を使い続けてもっとデータを取って行きたいと思っています。

酢液関係のアイテムを使ってみようかなぁ~!?って思ってる方、現時点でもっともオススメなのは竹酢液です。 試しに使ってみては如何でしょうか?


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119.続・麦飯石 [AQUAなアイテム]

麦飯石を使い出して約1ヶ月経過しました。 この1ヶ月間ちょこちょこ水質データをとっていたので中間報告です。 まず麦飯石投入時の環境から! 水量300Lでオーバーフロー3層式濾過槽。濾材は再生済み(新品状態)のガラスリングを7L、新品の麦飯石を10kg、ウールマット新品。このようにほとんど新品状態の水槽でバクテリアもほとんどいない状態からのスタートでした。

そして我が家の水道水のデータはph7.6、GH4、KH3。測定当初は梅雨時期ではありましたが現在の水道水もほとんど上下差がなく、あったとしても±1くらいだと思います。


photo: EF-S60mm Macro  F2.8   ISO-800   1/60sec   +0.7EV



とりあえず数的なデータがこれ↓

週数 ph GH KH 備考
1W 7.7 5dH 4dH 餌食△、透明度×、残餌・排物分解×
2W 7.7 5~4dH 4dH 餌食△、透明度△、残餌・排物分解×
3W 7.7~7.5 4dH 4~3dH 餌食○、透明度○、残餌・排物分解△
4W 7.5~7.1 4dH 3dH 餌食◎、透明度○、残餌・排物分解○

リセット後の2週間は換水前、換水後に関わらずphは7.7を保ち麦飯石のミネラル放出とバクテリアによる酸化がなかったのが数値から読み取れました。 一番恐れていたph7.4以上での還元反応(アンモニウムイオンになりきれない状態=有害なアンモニアでの水質汚染)も麦飯石の吸着作用によってほとんど皆無だったので若干高いphではあったけど、ディスカスたちにはさほど悪影響はなかったみたいです。 ただそれでも、リセット後のバクテリアがいない不安定な水には違いないので、ディスカスの腸内細菌の活性が悪く食欲はやや低下していました。 この期間、換水は控えめで週に1回1/2くらいにし残餌、排泄物の除去程度にとどめ、バクテリアの定着を最優先としていました。

リセット後3週間目で徐々にバクテリアの定着が数値から読み取れるようになりました。この期間も換水は週1回1/2で管理していたのですが、1週間かけてphが7.7から7.5程度まで若干の降下線を示しだしたと同時にGH、KHがともに1ポイント低下しました。 この頃になるとディスカスたちの食欲も通常通りに戻り、給餌量も徐々に増やしたのでバクテリアの量も急激に増加したと思われます。

そして4週間目。 残餌も排泄物も1晩で分解されるくらいバクテリアが活動を始めたので水槽自体は立ち上がったと確認できるようになりました。 phは換水後7.5で3日で7.3、1週間で7.1まで低下するようになりました。 ただ麦飯石の中性に保とうとする成分が機能しているようで1週間換水なしで放置しても酸性に傾くことはありませんでした。 硬度に関しては水道水とほぼ同じ数値を維持。 今まで麦飯石を使わなかった環境では、4週目であればphのUp-Downは換水後7.2、3日で6.5前後まで降下していましたし、KHも1日1ポイントって感じで下がってました。 この点で麦飯石は十分に期待にこたえてくれたと言えます。


おそらくphの低下やKHの低下に関しては、麦飯石の孔のキャパが来るまでこんな感じで緩やかに保ってくれるのかなぁ~!?ってのが今の感想です。 1ヶ月でこの状態なので麦飯石の寿命と言われている3ヶ月前後で効果はなくなってしまいそうなので、今の状態であれば後2ヵ月後に再生(交換)を行えばphが6.0を大きく下回ることもKHが限りなく0に近づくこともないのかな~!? なんて思ってます。


ちなみに、この文章で「ワイルドディスカスにph7.7って・・・。」って思った方もおられるかと思いますが、以前当blogで「アマゾンの水」と題して現地でのディスカス生息地の水質データを紹介したことがあります。 ディスカスは乾季の川が干上がった状態で採取し、その採取した時の水質データがショップに伝えられて「phの低い軟水で飼うもの」っていうのがディスカス飼育の定番になっているのですが、もちろん産地によっても異なりますが、そのほとんどは乾季以外の時期はGH6、KH5という高めの数値を示し、phも7.5前後の水で酸性ではないようです。


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112.麦飯石 [AQUAなアイテム]

飲料水や観賞魚の濾材として既にメジャーな麦飯石。 実際、魚の飼育に使われている方も多いと思いますが、最近、自分なりに麦飯石について色々調べて行くうちに「これこそディスカスに相応しい濾材ではないのか!?」という気持ちになり、今回、中国産の大粒(20mm~30mm)の麦飯石を30kg購入して試してみることにした。

使うにあたって、今まで自分の中にあった麦飯石についての誤解を解かなければならなかったが、ちゃんと調べれば簡単に解ける誤解だった。

photo:ジュルアの「ちび」 この仔は我が家で一番の古株。 
      この仔もそろそろお年なので「Care tank」行きだな。


今まで自分の中では麦飯石は使い捨てで一時しのぎのアイテムだと思っていた。確かに吸着には限界があり、活性炭のように数週間~数ヶ月すれば表面の孔が吸着物によって塞がれてしまい機能しなくなる。 しかし、丁寧に水洗いし、煮沸し、天日干しすれば石の表面が削られて多少小さくはなるがその吸着力は復活する。ほぼ新品状態になるのだ。

そして、phを安定させる成分も少し前に紹介させてもらったミネリッチアクアーレと非常によく似たもので、phはマグネシウムとカルシウム(つまりKH)を安定化させることでそれを維持し、総硬度を上げたりアルカリ物質を溶解させるようなこともない。 つまり、河川(自然界)で行われているイオン交換などが安全に穏やかに水槽内で行われ水質を中性に維持する。もちろん生態に必要な必須ミネラルを必要に応じて溶解してミネラル補給としても大きな効果がある。

※ 補足として、酸性を中性に保つ(ph-up)だけではなく、アルカリ性を中性に保つ(ph-down)効果もある。 これは常にミネラルを放出だけではなく過剰なミネラルを吸着してコントロールするから。

そして何より恥ずかしい大きな思い違いだった点が・・・。
「麦飯石に頼る飼育は濾過を上手く扱えない証拠! 吸着力だけに頼り、生物濾過を考えていない飼育法」って思っていたこと。 これは大きな間違えだった。 確かに麦飯石を使うことで水換えや水質コントロールに気を使わなくてすむが、普通の使い方&普通の麦飯石では3ヶ月でその効果がなくなってしまう。 でも再生方法と麦飯石の本来の能力を知っていれば、麦飯石が砕けてなくなるまで半永久的に機能させることができ、麦飯石を使わない飼育より魚をストレスなく健康に育てることができる。 発想の転換さえできれば文句の着けようのない濾材だった。
それでは麦飯石の特徴とAQUAでの使い方について・・・。

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103.ミネリッチアクアーレ [AQUAなアイテム]

本日ご紹介するオススメアイテムはこれ! 

「ミネリッチアクアーレ」 天然海水を原料とした海水ミネラル成分の高濃度純抽出物です。海水を液体のまま濃縮させるために、まず塩化ナトリウムを除去した後、一部有害重金属例えば、水銀、カドミウム、砒素、鉛等を吸着除去処理した残りの成分をそのまま約20倍に濃縮していますので、天然海水に含まれている約90種類の元素は元の海水のバランスを崩す事なくすべて残されています。

販売価格
2Lタイプ 2500円くらい / 500mlタイプ 1000円くらい

発売元:株式会社アクアテック
http://www12.plala.or.jp/aquatech/


この商品はもともと海水魚(特にサンゴ、イソギンチャク)の為に開発されたもので、水槽飼育で陥る慢性的なミネラル不足を改善し、生態を健全に育てるための画期的アイテムです。特に優れているのは「脱塩化ナトリウム」ってところ! 塩抜きでミネラルだけを補給できる商品はあるようで他にはない。 これを海水魚の世界だけで使うのはとてももったいない話しだと思いません? 塩分がないのなら淡水魚飼育にも十分に応用できます。
慢性的なミネラル不足は海水魚水槽だけではなく、淡水魚水槽でもいつもミネラル不足というのが現状です。 特にphの低下が著しい水槽では極端なミネラル不足で、その理由を簡単に書くとこの一言! 「生物濾過の際にバクテリアがミネラルを消費するから。」 

phの低下が激しくて嘆き苦しんでいるディスカス愛好家や大型魚愛好家の話や記事をよく目にする機会があるけど、そういったph低下の激しい水槽では硬度(KH)を測定すると限りなく「0」に近い数値になっていると思います。 それは上でも書いたように亜硝酸→硝酸塩の分解時にニトロバクターがKH(マグネシウムとカルシウム)を激しく消費しているからです。 
ph低下を克服するのに重要なのはGH(総硬度)ではなくKH(炭酸塩硬度)。だからKHの維持に神経を使うことで自然と打開策が見えてくると俺は考えています。 

我が家の場合、このようアイテムを使い、KHを高く保つようにしているので、水換え翌日にphが1ポイントや2ポイント低下するってことはほとんどありません。(極端に落ちたとしても0.5まで) 通常飼育時の水質をデータ的に言えばKH5前後。GH6前後、phは7.3~6.0。 
もちろん毎回測定していませんが、直感的にph低下の程度を推測し適量のミネラルを添加して水質を維持します。 ただ難しいのは「ミネリッチを何ml入れたらphの低下ポイントがこれだけ変わる!」という明確な量がそれぞれの水槽によって違うこと。 水道水のKH値、水槽サイズ、生態数、濾過容量、濾材の種類で全く違います。 なので数滴~数ml、場合によっては数十mlになるかも知れない。 無責任な言い方だけど、これを試される方がいれば、数滴から試し、自分の水槽に合った量を見つけてもらわないといけない・・・。 もちろんKHを毎回測定しながらそれに適した量を入れるのが一番安全なことには違いないけど・・・。 
適量探しは難しいかも知れないけど、その量さえつかめばphの低下は確実に緩やかになりますし、魚自体も健康維持に必要なミネラルを吸収できて色つや、食欲などが確実に良くなると言う事だけは断言できます。

ミネラルの入れすぎで(無謀な量を入れない限り)魚を殺すことはありませんが、ディスカスの場合、限度を超えると黒化します。 この場合は確実に入れすぎ・・・・・。 特にミネラル不足の水槽で長年飼育された個体の場合、その急激な変化に適応するまで時間がかかるため「徐々に」ってのが大事です。 すぐに結果に結びつけず気長に適量を見つけることをオススメします。





=おまけ=

KHを高く保つ飼育アイテムの1つとして今回のミネリッチやニガリを入れる方法がありますが、数年前の雑誌に「もう見飽きた!」ってくらい載っていた「ブルカシステム」っていうものがあります。 現在、販売されているか否かは不明ですが、タンクinタンクでソイルのようなものを濾材にするシステムです。 このソイルの説明にもKHを高く保ちphを安定させると書いてありましたので、おそらくKH(カルシウムとマグネシウム)が十分に煉りこまれた商品ではないか?・・・と考察しています。 こういった成功を収めた商品があったことからもph低下とKHの関係は重要だと思います。

またph低下対策に「骨珊瑚やカキガラ」を入れる方法もありますが、これはあまりよくないように思います。 これらを入れてphが下がらない理由は、主成分であるカルシウム(石灰分)が常に溶け出しカルシウム値だけが異常に高い水であるからです。 KHを上げるにはカルシウムも必要ですが、マグネシウムもバランスよく含まれている必要があります。 大型魚や汽水魚ならともかく、ディスカスのph低下でこの方法を使うと硝酸塩の上昇も濾材の目詰まりの状態も把握することができない。(常にphの下がらない・・・下がれない水なので) その結末は還元反応が常に起こってアンモニア値の高い水や濾過が効いてない水に気付かず大切なディスカスを殺してしまうことになります。



こんな感じで今回も写真を使わなくて済む記事にしました。 ミネリッチのパッケージ写真(2L容器と500ml容器)をネットから拝借し、背景に写りこんでいるものを綺麗に切り抜き2つの容器と配置を合成! やろうと思えばできるじゃん! 写真なしの記事。(^^ゞ


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