SSブログ

221.Datonioides [大型魚]

元旦のご挨拶は別として、新年一発目の記事は何にしようか・・・。
考えてみると、ここ数年ディスカスでスタートしているので今回はダトニオで行こう!ってことで本当の意味でのC'ZONEの看板魚Datonioides pulcherです! 旧html版C'ZONEをご贔屓して頂いて方ならご存知だと思いますが、C'ZONEと言えば大型魚サイトだったんですよね~これが!!
ちょっと昔の大型魚専門誌では特集してもらったり、雑誌に載ったりしたんですよ!(^^ゞ
204900.jpg
Lens:SIGMA20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
焦点距離:20mm 露出モード:マニュアル(M) 絞り:F4
1/30sec 露出補正±0 WB:マニュアル設定 ISO:800 画像モード:JPEG
照明:フラッシュなし PG-Ⅱ マニュアルフォーカス 三脚なし

このダトニオはウチに来てもう17年になりました。 17年と一言で言われても・・・ですよね? 17年前と言えば・・・貴乃花と宮沢りえが婚約発表した年? 映画「紅の豚」が公開された年? バルセロナオリンピックがあった年?・・・よけいに分からないですよね!?(^^ゞ 私もよく分かりませんがもうかなり長い間一緒に暮らしています。 いったい何年生きるんでしょう!?
まぁ~こんな感じでダトニオという魚・・・学術的にもあまり研究が進んでないようで学名も何度か変わりましたし、平均寿命も詳しい生態もはっきりとは分かっていない謎の多い魚なんです! 人工繁殖の成功例も聞いたことがないですしね!

ただ、何も分からない!・・・じゃ話にならないので、知っていることだけ書いてこの魚の魅力をお伝えしようとおもいます。 まずDatonioidesは現在分類学的に5種に分けられ、その中でもタイ産のDatonioides pulcherはタイ政府の輸出規制(天然記念物のような扱い)を受け正式な許可書がないと輸出できない珍重種とされています。

Datonioides pulcherの最大体長は約60cm。しかし水槽管理下ではなかなか大きくならず40cmを超える個体を見ることは殆どないと言われています。 非常に強靭な肉体と重圧感から「アジアのトラ」を彷彿とさせる容姿である反面、精神面では繊細と言うかビビリと言うか・・・。大きくなってしまえば飼育は楽なのですが、幼魚期には何か気に入らないと餌を全く食べず死んでしまうという弱い一面も持った魚だったりします。

水質にも敏感でphや硬度が低いと発色が悪く、また水質の変化にも異常なくらい反応したりもします。 まぁ~一言で言えばディスカスと同じで「かなり気難しい魚です。」 今まで飼ってきた経験上で言えばphは7.8程度で総硬度は7、炭酸塩硬度は10・・・ってな感じでちょうどマラウィ湖のアフリカンシクリッドに近い水質を好むのではないか???って思います。
水温は通常の熱帯魚同様25℃前後が一番活性が高いようで、夏の高水温は苦手です。 また酸欠にはかなり弱い面があるので1年を通じて強制的に曝気する方が良いかも知れません。特に大型化させたい場合はデュヒューザーを設置し溶存酸素量を上げるとかなり効果が期待できます。 まぁ~これはどんな魚にも共通して言えることですけどね。(^_-)

餌は基本的に活餌しか食べません! ただ不思議なことに飼育者とダトニオの信頼関係が出来ると何でも食べてくれるようになります。「活餌は高いから人工に餌付けるには・・・。」っと何度も相談されたことがあるのですが、この魚は餌止めをしてお腹を減らせても「気に入らない餌は死んでも食べない!」っていう超頑固者なので「時が来るまで待ちましょう!」っとよく説得したものです。(^_^;)
幼魚の間(25cm超えまで)は辛抱して出費してください。逆に言えば、それは難しいのであれば、この魚は飼わないでください。 今から思えば、これほど長い付き合いになるとは思ってもいませんでしたので、トラの餌代は半端じゃありませんでした。 ディスカスの餌代なんかじゃ比べ物にもならない。 まぁ~こういう魚ですから・・・・。 ちなみに現在のトラの餌メニューは肉食底魚用ペレット大粒(1回50粒程度)、プレコ用タブレット(1回20枚)、小赤(1回100匹程度=姉金なら30程度)、モロコ15cm(1回20匹程度)、ブラックタイガー(1回20匹程度)のどれかを週に2回くらいです。

最後に下世話な話になりますが、Datonioides pulcherのお値段は・・・。
10cm程度で2万円~5万円(バンドのバランスや体色で変わります)、30cm以上になると10cm=10万。つまりウチのトラの場合50cmを超えてるので単純に50万円って感じでしょうか!?・・・中古車なら買えちゃいますね。(^_^;)

まぁ~こんな感じで来客者からは「シマ鯛飼ってるの?」「生簀?釣ってきたの?食べるの?」なんていつも見合った評価をされることのない我が家の看板魚ですが、こいつの寿命が尽きるまで一緒に暮らそうと思ってます。今のところ老いや衰えは微塵も感じさせないのでおそらく後5年くらいは余裕で生きているでしょう。 最終的にダトニオは30年生きるよ!なんて胸張って言えるくらい極めたいですね!・・・この魚を!
コメント(12) 
共通テーマ:ペット

198.暑すぎます! [大型魚]

もう8月。今年も後4ヶ月ちょっとで終わりです! 早い! ・・・って言う前に今年の夏も暑すぎる。 この暑さ、年々厳しくなっているように感じるけど気のせい? いや、温暖化は確実に進んでいる。この調子で行くと5年10年後には8月の平均気温が40℃を超えるようになってしまうのでは・・・。
08070408202832.jpg
Lens:EF-S60mm F2.8 Macro USM
焦点距離:60mm 露出モード:マニュアル(M) 測光モード:平均 絞り:F4
1/15sec 露出補正-1 WB:オート 感度:800 画像モード:JPEG
照明:フラッシュなし PG-Ⅱ マニュアルフォーカス 三脚なし

この暑さ、クーラーの効かない玄関で生活しているトラにはそうとう厳しいようです。 昼間のトラ水槽は軽く33℃になり酷い時には35℃近くまで上がってしまいます。なので最近のトラはこんな感じです。少々バテております。(^^ゞ

特にトラの場合、酸欠に弱い魚種なので高水温による溶存酸素量の低下は下手すると死につながります。デュヒューザーで強制曝気し、場合によっては大量換水と追加エアレーションで酸欠を回避しなければならない。 他の魚も同じでしょうが、夏場は水温と魚の様子のチェックは怠れません。

地球の温暖化・・・。自然界で暮らす動植物にも大きな影響があるのでしょうが、水槽で飼ってる魚にも影響ありますよね~ 今自分たちに出来ること・・・。なるべくエコに徹することだけど、文明が栄えれば栄えるほど環境は悪化する。 ノアの箱舟じゃないけど、そのうち環境を破壊した代償・・・大きな天変地異が起こりミクロな生物以外は地球の意思で全て淘汰されちゃうのかも知れませんね。

この先、どうなっちゃうんだろ?地球は・・・。あと何年人類は生き延びることができるんだろう!? 今更「サル」には戻れないし、戻りたくもないけど、サルに戻ったほうが地球にも人間にも良いのかも知れない。 つまらない悩みやストレスからも開放されるし、これ以上環境破壊もしないしね~。 水槽の底で「暑いよ~」って言ってるトラの姿を見て何となく考えさせられてしまいました。

ん?・・・サルになりたいって・・・。疲れてるのか? 俺は・・・。(^^ゞ
これだけ暑いと疲れもするよね~やっぱり。 皆さんもバテないようにご注意ください。
・・・ってことで暑中見舞い申し上げます!。
おまけ レッドルブラの水上葉08081945.jpg
Lens:EF-S60mm F2.8 Macro USM
焦点距離:60mm 露出モード:マニュアル(M) 測光モード:平均 絞り:F5.6
1/13sec 露出補正±0 WB:オート 感度:400 画像モード:JPEG
照明:フラッシュなし PG-Ⅱ マニュアルフォーカス 三脚使用

水面に頭が飛び出してから約2ヶ月経ちました。今ではこの通り、観葉植物のようになってしまいました。(^^ゞ 切って差し戻すにも暑さでやられそうだし、ここまで立派に伸びてしまうと切ってしまうのがもったいないように感じて手が出せません。 ・・・・っていうか、レッドルブラだけじゃなく、水草水槽の有茎草のほとんどが水上化してしまってます。かれこれ3ヶ月くらいトリミングも水換えも追肥も何もしてないけど、異常なくらいみんな元気。(^^ゞ これだけ暑いと下手に触らないで秋まで放置しておく方が良いのかも!? ある意味自然の流れ?って感じで・・・。
コメント(8) 
共通テーマ:ペット

170.君は何歳? [大型魚]

ショートノーズ・ガーパイク(Lepisosteus platostomus) アメリカ、ミシシッピー川水系に生息する小型のガーパイク。最大体長60cm、成魚は光沢を帯びたシルバー(金属色)であまり模様が入らず吻の幅が広くマンファリのような雰囲気を持つ。飼育管理下での寿命は10~20年。

Lens:EF-S60mm F2.8 Macro USM
焦点距離:60mm 露出モード:絞り優先(Av) 絞り:F3.5
1/15sec 露出補正-2 WB:オート 感度:400 画像モード:JPEG
照明:フラッシュなし 蛍光灯1灯(NISSO PGⅡ )

この仔は買った時期が定かではなく現在何年飼育しているか分らない年齢不詳の仔なんです。嫁が大学時代に先輩から譲り受けた仔なので嫁が管理していたのは6年。そしてウチに来て4年。最低10年は生きている計算になるのですが、その前に何年飼われていたのか分らない。嫁が譲り受けた時には既に成魚だったらしいので12~15年ってところなんだろうか???
他の魚なら鱗や体表の艶で何となくわかるのだけど、この手の魚は購入時期が分ってないと全く予想もつきません。鎧を着ているようなものなので鱗の衰えがないですからね~

話は変わって・・・・。古代魚、大型魚を長生きさせるコツって知ってます? 今まで大型魚を数種飼ってきて感じたのは餌の管理が寿命を左右する大きなポイントだと考えています。 幼魚期には惜しみなく沢山与え、成魚になったら痩せない程度にいつも腹ペコ状態にする。 これがコツだと思います。 一般的に大型飼育者のほとんどは大きく太った体型を好み、いつでも好きなだけ食べれるようにと金魚を常に泳がせている飼育スタイルを多く見かけますが、自分の考えでは満腹飼育では長生きできません。

一般的に魚類は断食に耐えることができる生物なので1日や2日、1週間や2週間餌を抜いたところで痩せもしないし死にもしない。 特に肉食魚であれば食いだめがきくので週に1度与えれば十分ではないかと考えています。(ちなみにこのガーは45cmで同居しているエンドリは50cm弱。2匹に与える餌は週に1回4~5cmの小赤30匹)反対に沢山あたえると狭く運動量の少ない水槽飼育では内臓脂肪がついて浮き袋に障害がでたり、色々な器官にに障害がでたりします。 今流行の「メタボ」ですね。(^^ゞ

まぁ~こんな感じでトラにしても、エンドリにして、ガーにしても、既に10歳を余裕で超えている老魚なので餌は控えめの飼育です。 それでも別に痩せているわけでも見てて可愛そうになるような体型じゃないでしょ? 人間も魚も食べすぎはいけません! 特に年をとったら暴飲暴食はダメ!
ん??・・・魚の寿命を延ばす話をしてるつもりが、最後に自分へのメッセージになったような気がしてきた! 最近、下腹がヤバくて。 一昨年に比べてズボンのサイズが2サイズ大きくなって・・・。
コメント(8) 
共通テーマ:ペット

165.African Dragon [大型魚]

先日、ガーとエンドリの餌金を買いに行ったら成人男性の腕の太さくらいあるエンドリ&オルナティが数匹ずつ入荷されていた。 店員に詳しく聞くと昨年の夏あたりに大阪海遊館の古代魚展で展示してあったエンドリ&オルナティらしい。 やっぱり自然界で育った魚の体は素晴らしい。
ウチのエンドリも昔は首から後ろが盛り上がり、それなりのプロポーションだったのだけど、トラが大きく強くなりすぎて餌がなかなか回らないようになり生存が維持できる程度の体型で納まってしまった。
 
Lens:EF-S60mm F2.8 Macro USM
焦点距離:60mm 露出モード:絞り優先(Av) 絞り:F13
1/3sec 露出補正-2 WB:オート 感度:400 画像モード:JPEG
照明:フラッシュなし 蛍光灯1灯(NISSO PGⅡ )

・・・ということで、Web版C'ZONEで以前特集したポリプの記事をblogでも掲載してみました。
題して「African Dragon !!」 みなさんはご存じでしょうか?ポリプと歴史上の有名人の関係を!
 
ポリプテルスの発見は今から約200年前の1798~1801。 この年に何があったか? 世界史に詳しい人ならご存知かもしれませんが、この年はナポレオンがエジプトに遠征した年なんです。 ナポレオンのエジプト遠征の意味はもちろん侵略・・・。しかし、この遠征ではアフリカ諸国の学術的調査も兼ねており、多くの博物学者や画家が同行したと記録されています。 その同行班の中にはフランス国立自然博物館の教授で、ナポレオン軍の将校だった、比較解剖学者ジョフロア・サン=チレ-ルも同行しており、ナイル川流域の魚類調査で奇妙な魚が発見されました。 そう、これがポリプテルスなのです。

その後、1802年ポリプテルス・ビキ-ル(Polyptere bichir)と命名され、翌年にはラセペ-ドが属名を「Polypterus」とラテン語で改めた。 属名のポリプテルスはギリシャ語で「多くの羽」の意味で、 背ビレが多数並んでいることを示しているそうです。このポリプテルスの発見は、ナポレオンのエジプト遠征の最も大きな功績の一つとして現在も魚類学会では語られています。

そしてポリプについてもう少し詳しく解説すると・・・。
ポリプテルスの形態的な特徴は、まず、小離鰭(ショウリキ)と呼ばれる、その名の由来となった 一列に並ぶ小さな背ビレが挙げられます。また鱗はガ-パイクやシーラカンスにも共通する「ガノイン」と呼ばれる硬鱗を持ち、ガ-やハイギョのように肺状のウキブクロは呼吸器官として機能する。これにより溶存酸素が極端に低い劣化した水でも直接呼吸ができます。 また肉質の柄を持つ胸ビレはシーラカンスを思わせ、幼魚時に見られる外鰓など、原始的な硬骨魚類が持つ特徴を多く備えているのも特徴的です。

しかし、ポリプテルスは系統分類学的に見ると非常にやっかいな魚で、原始的な硬骨魚類の特徴が多すぎて、どこから派生したのか、いまだよくわからないグループのようで、中生代の白亜紀中期には化石からその存在は認められるので、それ以前に派生したグループと考えられるのですが、 祖先との進化をつなぐ中間の化石種が発見せれていないことが話をよりややこしくしている・・・。

現在はチョウザメと共に軟質類に分類されていますが、これも疑問の声が多いようで結局は「これ」といった決め手がなく今後、分類に関して一転二転する可能性がある魚なのです。
ポリプテルスの仲間は、ポリプテルス目ポリプテルス科の2属が現生し、ポリプテルスには10種10亜種(15種類)ほどと、エルペトイクティス属(Erpetoichthys)に、1種(アミメウナギ)が知られていますが、新種も次々と発見され続けているので、これまた定かではありません。 この辺の分類や何種存在するかなどはポリプ専門でblogやWebをやってるかたにお任せしたほうがいいと思うので、この辺で〆ておくことにします。


今回の写真、簡単なようで非常に難しかったです。(^^ゞ 動かない魚なので、ピントは合わせやすいのだけど、後ろに長すぎて(50cm近くある魚なので)被写界深度が・・・・・。 短焦点レンズだったので、意味のわからない所でボケが出てしまうし、目に合わせたら鼻先がボケるし。 結局、顔だけを綺麗に撮ることだけに的を絞ったのですがF13まで上げてシャッタースピードを落とさないと・・・。 こんな撮影、初めてしました。 専門誌のポリプを撮るカメラマンってやっぱり天才だね~ つくづくそう思った。


コメント(9) 
共通テーマ:ペット

116.いつから [大型魚]

この水槽の濾過槽はいつからメンテしてないんだろう!? 何気にそんな疑問が湧いてきたので濾過器に書いてあるメンテした日付をみてみた。 昔から掃除(メンテ、濾材交換)した日付や導入した日付を油性マジックで機材の目立たない所に直接書き込んでいて、いつでも確認できるようにしている。 しかし、トラ水槽には4/1と書かれてあるだけ。  何年の4/1やねん!

photo:トラ水槽全景 SIGMA20mm単焦点広角 F4, ISO-800, 1/15sec, -1EV


絶対に今年ではないし、去年でもない。 一昨年は・・・たぶん何もしていない。一昨々年は・・・これもたぶんしていない。 いつだろう!?  確かweb版C'ZONEのBBSに「今日久しぶりに濾過槽を全部掃除して、濾過材を新品に入れ替えました!」って書いた記憶がある。 そこで昔のBBSのLogを解析して探し出すこと15分。 あった!

確かに4/1だった。 日付も一致した! 年号は・・・2000.4.1 (◎o◎)

今は2007年。ってことは、まる7年濾過槽を掃除してないし、濾材も交換していない。 メンテしてないのに止まることなく回り続けている外部濾過器もすごいけど、交換してないのに、いまだにアンモニアも亜硝酸も検出されないくらいに機能している濾材もすごい。

もちろん、ディスカス飼育ではこんなこと出来ないけど、下手したらディスカスより水を汚す大型魚水槽でこれだけ長期間安定しているのは異常だ!  以前「セットして数年回し続けた濾材はその水槽と魚種に適合した特殊なバクテリアが湧いて長年安定し続ける」って聞いたことがある。 市販の高級バクテリアでも敵わないスーパーバクテリアが存在するらしい!? ここまで長持ちしているのだから、このスーパーバクテリアが住んでいるのかもしれない。 これがディスカス水槽にもいてくれたらなぁ~。

まぁ~硝酸塩やオルトリン酸が影響しない魚種だから、何も問題なく生きていられるって話なんだけど、それにしてもここまでメンテをサボっていたとは・・・。 こうなればいつまでこの安定度が持続するのか試してみたくなった。 目標は10年メンテナンスフリーだ!



ちなみにこの水槽のシステムは・・・。
120cm対応サイズの外部にリングを満タン(約7L)。ここで濾過された水を上部濾過に上げて上部にはコンペイトウが4Lほど入っている。 これとは別にエーハイム2213に骨珊瑚を3kgくらい入れて噴出し口にはディフューザーをつけて強制曝気している。 底砂に敷いてるガーネットサンド20kgも水質の安定(クラスター効果や遠赤効果、ミネラルの補給)に一役買ってるのかもしれない。

あぁ!誤解のないように1つ書き加えておくと・・・。 他の魚種にはあまりオススメしない骨珊瑚を使っている理由は、トラの故郷、チャオプラヤ湖は石灰質の岩盤で湖底にもカルシウムを必要とする貝類が沢山生息していることと、カルシウム値が極端に高いという現地の水質調査データを見たことがあるから。 所かわれば水もかわる。 我が家にいるディスカスやアナバスとは全く正反対の性質と適応性を持つ魚だから、トラにとっては骨珊瑚は必要なアイテムではないだろうか!? って自分なりに解釈して珊瑚を使う飼育を長年続けている。 


=トラ水槽のその他のデータ=
水温25℃設定  ph:7.8  GH:11  アンモニア・亜硝酸 0
餌は最近、ヒカリのビッグキャットのみ。 2日1回50粒程度。 1粒で小赤1.5匹分のカロリーと栄養価らしいので単純計算で1回の給餌で小赤を75匹食べてることになる。 この量でもトラにしてみれば腹八分目までいかないようで食べ終わってからも「もっとくれ~!」と訴えてくるけど、我慢しなさい!となだめる。


コメント(12) 
共通テーマ:ペット

089.正反対 [大型魚]

エンドリと別居生活になってからもうすぐ1ヶ月。 最近のトラの表情を見てるとなんだか寂しそうに感じる。 やっぱり10年以上一緒にいた同居者がいなくなる寂しさと言う感情は魚も人間と同じなんだろうか!? とりあえず寂しくて「食事も喉を通らない」などといった繊細な性格ではないので、その辺は助かっているんだけど、喧嘩相手(一方的だったけど)がいないのは寂しそうだ。

Lens:SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
トラの水槽からエンドリがいなくなって、管理者として一番楽になったのは水が汚れないこと。エンドリを移動した日以来、昨日初めて水換えをした。 飼育環境や餌の量はエンドリがいた時と何も変わってないのに水の汚れ具合がこんなに違うのには驚いた。 もともと不思議なくらいに安定している水槽だった上に匹数が減ったことで今まで以上に安定度が増したんだろうか!? この調子であれば水草水槽のように2~3ヶ月水換えなしでもどうもないかも知れない。 実際は怖くて出来ないけど。

Lens:Canon EF-S 60mm F2.8 Macro USM 
一方、エンドリの方はといえば・・・。
ガー水槽が気に入ったようで、トラとプレコにボロボロにされた体表や千切れて折れた各ヒレが見事に再生した。その上、本来持っていたはずの「肉食魚としての勘」も復活したようで毎日ガーと一緒に金魚を追いかけガツガツと丸呑みしてる。 

今回改めて驚いたというか実感したのは古代魚の恐ろしいまでの環境適応能力と、自然治癒力! 「さすが!」としか言いようがないくらいの復活劇はダテに太古の昔から生き延びてきた魚ではない。 普通の魚だったら1ヶ月足らずでここまで回復することはできないし、回復だけならまだしも、以前より状態よく綺麗に太ったりはしない。 先住者のガーもエンドリを良い具合に意識して積極的に餌をとるようになった。 ここまではトラを単独飼育にしたこととガーとエンドリを混泳させたことは大成功だ。

ただ、トラ水槽とは正反対に古代魚水槽は排泄物や何やらで水の汚れが半端じゃない。 トラ水槽は長期安定して掃除しないでいいけど、古代魚水槽は日々掃除に追われるはめになりそう・・・。

コメント(7) 
共通テーマ:ペット

082.熟年別居 [大型魚]

よく考えると、C’ZONE初登場になるこの仔。 10年も我が家の玄関でトラと共に暮らしているエンドリの「ケリーちゃん」です。体長47~48cm、肉付きはトラに餌を取られてあまり食べてない為やや痩せ型です。




Photo:EOS Kiss D + EF-S 60mm Macro (T) JPEG
シャッタースピード1/100秒 ISO-800 F2.8  補正±0



このケリーちゃん、とうとうトラ&巨大セイルフィンとの同居が嫌になったみたい!? トラには一日何十回と噛みつかれ、プレコには体を舐め回わされて、尾ビレはボロボロ(一部肉まで・・・)。  「10年も一緒にいたんだけど、この人とはもう一緒にいれないわ! 我慢も限界よ! 何とかして!(>_<)」・・・と昨日水換えをしてる俺に訴えてきた。 10年目にしての「熟年別居」です。 

冗談はこれくらいにして、現状は、プレコが大きくなりすぎたこともあって、食性がコケ取りではなく、ほとんど肉食魚化してきた。小赤には襲い掛かるし、ハツ肉の塊にも噛り付く。 この調子なので水槽に餌が入っていない時のターゲットはエンドリになってしまう。 硬いエナメル質の鱗も度々巨大なプレコに舐められれば徐々に表面が削れて、やがて肉にまで達する。 トラも目下でチョロチョロ動くエンドリにイライラするらしい。 また同じ肉食魚ということもあり、餌取りのライバルだと認識しているので、日ごろからテリトリーを広く取るために必要以上に追い回すことが多かった。  

こんな感じで、体は大きいけど、気が弱いのでみんなから「大きな標的」になってしまったんだろう。 多少苛められるのはいつものことなんだけど、今回はさすがにプレコの攻撃が激しすぎて、見るも無残な削れ具合になっていたので、これ以上の同居は命の危険性があると判断したので、2Fの部屋で一人暮らししているショートノーズ・ガーと同居させることにした。 年齢的にもこのままの食生活ではヤセで命も危ないし。

しか~し!
移動した直後に事件発生! 急浮上して水面で呼吸をするエンドリと水槽上層をのんびり泳ぐビビリのガー・・・。 エンドリが呼吸に上がる度に「ガゴーン・ガガガー・ドーン!」 ガーはいきなり浮上してきたエンドリにビックリし、エンドリは急に暴れだすガーにビックリ。小さい水槽の中で2匹のエナメル質を持つ魚が体をぶつけ合って大暴れ! ガーとエンドリは性格的に他者に関心がなく誰かを襲うこともない大人しい魚だから相性は完璧なので何とか仲良く(静かに)同居してくれればいいのだけど。
もう少し様子をみて、ガーにもエンドリにもマイナス要素が大きい混泳だと感じたら、またどこかに移動しなければならない。 ディスカスもそうだけど、魚の混泳は難しい。 性格、食性、体型 etc・・・。


コメント(4) 
共通テーマ:ペット

058.ショートノーズガー [大型魚]

今日は 『ばれたらアカンDay!! 』  男性の皆さん、本日の収穫はいかがでしたか? 私はというと、最年少で40後半。最年長は70前のお嬢さんからでした。同情で沢山頂き有難いのですが、チョコはあまり食べれないので・・・・・。
さて、今日は、恋愛の日ということで、ちょっとウチの夫婦のなれそめでも聞いてもらいましょうか!まぁ~聞いてらっしゃい!見てらっしゃい。 ( ^^) _U~~

いきなり現れたこの魚、おそらく10才は超えていると思われるガーパイクで体長は45cmあります。この仔はウチの夫婦にとってちょっと特別な存在でして・・・。

もう8年前になるだろうか!?当時妻がこの魚を大学のゼミ室で飼育していて水換え時のPHショックで体表がボロボロになり瀕死の状態になりMailでC’ZONEに質問してきたのが我々の出会い。北海道(実家は沖縄)と大阪で魚の治療や世間話などをMailでやり取りを行ってるうちに気がつけば今一緒に暮らしている。よく「夫婦そろって同じ趣味でいいね~」なんて言われますが、もともと魚が縁で知り合った二人なので、当然といえば当然のことだったのです・・・。

そして、結婚の話が本格的に進み、妻が大学を出る時には、この仔は既に45cm。大学に置き去りにしても誰も面倒を見てくれないので大阪に連れてくることになったのですが、空輸しようとJALやANAの貨物担当に電話で詳細を話してもなかなかOKがでない。水を入れてパッキングして梱包すれば軽く50kgを超える。大きさも60cmワイド水槽と同サイズ。結局、航空会社から出た答えは2万円で北海道~大阪まで運びます。ただ空港で梱包を確認してからでないと約束はできないとのこと。ちょっと高いし、チェックも厳しいようなのでダメもとでヤマト運輸に電話したらすんなりOKしてくれました。もちろん軽く調査はあったけど。価格は航空便とサイズの割増料金を入れても4000円くらい。この値段で大学から大阪の自宅まで直行!ヤマトさんに大変感謝しました。(今でも感謝してます。)
そしてこの仔は1泊2日で北海道から大阪へと無事輸送され今も元気に暮らしています。
コメント(10) 
共通テーマ:ペット

049.ターニングポイント [大型魚]

前にも紹介したけど、綺麗に撮れた写真があったので再度紹介!
Datonioides pulcher(ダトニオイデス プルケール)。ダトニオの学名は近年になって少々動きがあり、一時はCoiusとして改名されたかと思ったが、また以前のdatonioidesに戻るなどちょっと他ではない学術的な解釈で揺れ動く魚である。

Photo:EOS KissD + SIGMA20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
撮影距離40cm 被写体体長49cm

そもそもC'ZONEは(Blogの前のhtml版の時)この仔を紹介するためにはじめたサイトでした。1998年だったかな!?初めてパソコンに触れ、Webというものを体験した時に「datonio(ダトニオ)」で検索しても殆んど何もヒットしなかった。それなら自分が!ってことでDreamweaverとFireworksの解説書片手にせっせとHPを作ったのがC'ZONEの始まり。
その後、色々なカテゴリーを増やし大型魚専門サイトとして雑誌で紹介してもらったりHPデザインコンテストで賞を頂いたりして気がつけばWebデザイナーになってた。もともとは法律関係の仕事だったのに、それもやめてパソコン業界に・・・。こうやって今振り返るとこの仔をWebを通じて紹介しようと思ったことが自分の人生を大きく変えたターニングポイントであった。

飼育も15年目に突入!でも未だ衰える気配はなく反対に成長しているのではないかと思うくらい元気でこの仔が我が家の玄関にいない生活は考えられないくらい家族化している。親バカ的な発言だけど、とっても賢くて飼い主の顔も家族の顔も覚えている。また水槽内から色々な不満も訴えてくる。「お腹すいた~」のポーズや「腹減って死にそうじゃボケ!」のポーズ、「水汚れてるよ」とか「寒い」「暑い」「酸素足りない」などそれぞれのポージングがあり見た目ではわからない水槽の変化もちゃんと教えてくれる。

コメント(9) 
共通テーマ:ペット

006.我が家のダトニオ [大型魚]

さて今日は、我が家で一番の古株をご紹介いたします。(飼育14年目) Datonioides pulcher チャオプラヤ水系産 体長49cm~50cm。通称は「トラ」・・・ベタな名前である。
20060409211302.jpg
もう14年間、我が家の玄関で門番をしている。この魚、人の顔を覚えてるようで家族以外が玄関に入るや否や威嚇!特に子供は嫌いみたいで、水槽の中から噛み付こうと突進して大きな口を開ける。親戚の子供が来たとき「お魚さんだ~♪」なんて水槽に触れようものなら「ガッブ~ン」と猛突進!慌てた子供が泣き出すことも日常茶飯事。

こいつの餌はブラックタイガーやササミ、牛ハツやシーフードミックスなど人間用食材がメイン。小赤や姉金なんてものでは家計がもたない。小赤50匹なんて1分ともたない。秒殺だ・・・・。

飼育環境は90cm×50cm×50cmのちょっと変わった規格の水槽でメイン濾過は120cm用外部濾過器をメインポンプにして、外部で濾過した水を上部濾過器に揚げる濾過方式。サブでエーハイム2213にディフューザーを接続して曝気している。 濾材はシポラックスもどきのガラス濾材7kgと骨珊瑚3kgの組み合わせでph7.5~7.9。水温は27度を目安に維持している。
コメント(2) 
共通テーマ:ペット

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。