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310.漂白開始 [AQUAな雑学]

だんだん雲行きが怪しくなってきました!(ーー;) ディスカス水槽の水質が水換えと給餌コントロールだけでは1週間維持できなくなってきた! 騙し騙しで引っ張ってきたので水換え前の最低phは5.0前後。生態の負担を考えるとphの上げ幅は1ポイントちょっとなので1度の水換えでは6.0前後までしか上げられない。しかし水槽内の有機酸(乳酸、ラク酸、酢酸、燐酸など)が緩衝剤として働くので、例え多めに水換えをしてphを上げたとしても数時間いや、数分後には0.5ポイント近く戻ってしまう。ディスカス飼育定番の悪循環(水換え地獄)に陥ってしまっている。
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・・・ってことで、今週末から少しずつ気温が下がるという天気予報に大いなる期待をして、いつでも濾材交換が行えるようにリング濾材の再生を行いました。以前「093.濾材漂白」でも同じような内容を書きましたが、前回は写真による説明がなかったので、今回はチクイチ写真で記録しながらリング濾材の再生方法をお伝えしようと思います。 まずは上の写真から!ウチでは最近、メーカー品の漂白剤使わず業務スーパーなどで売っている安物の漂白剤を使っています。理由は安いし泡がでないから! メーカー品は確かに綺麗になりますが、使ったことのある人ならご存知のように泡が出て漂白後にそれを綺麗に流すだけでも大変。でもこの業務スーパーの安物なら泡は出ないのですすぎが楽ですし、なにより1本78円ですし!!ってことで、10Lバケツに濾材を入れてドボドボと遠慮なく漂白剤を1本全て投入して水をはって最低1日(24時間)漬け込むことにしています。
30749.jpg漂白は時間をおいても新品のように白くならない場合もあります。特に長年使うと黄ばみのようなものが残りますが、漂白剤で落ちない汚れのほとんどは材質そのものが酸などで焼けていたり、変性したりしている可能性が高いのでムキにならずある程度白くなればOKってことにしておきましょう。1日~3日漬け込んで取れない汚れは何日漬け込んでも恐らく綺麗にはなりませんのでね。 ってことで、ある程度漂白が出来たら次は煮沸に移ります。煮沸にはいつもこのアルミ鍋を使っています。年期物でしょ?(^_-)-☆ 流水で綺麗に漂白剤を濯いだ後、この鍋に入れて沸騰→水換え→沸騰って感じで3回煮沸します。この理由は一般のキッチンハイターつまり(次亜塩素酸ナトリウム)は沸点が101℃なので煮沸すると揮発するか、分解して無くなります(分解温度は60℃)なので普通は沸騰させて5~10分グツグツ煮ると魚に害のある成分は消えてしまうのですが、水生生物という特性上、保険をかけて3回行うことにしています。
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本来ならちゃんと煮沸をすれば問題なしなのですが、更なる保険でカルキ抜きも使ったりしてます。量はこれまた適当にドバドバーっと入れて数時間。その後また水洗いし水に浸けておきます。
1230774.jpg最後に脱塩素&中和を終えた濾材を乾燥させます。ザルや洗濯ネットなど水が切れるものに移し完全に乾燥させるのですが、この目的は濾材交換まで短期間であればそのまま水に浸しておいてもいいのですが、それが未定の場合は水をはった状態で放置しているとコケがでたり、いらぬ雑菌が湧いたりしますのでそれらを防止する為、また孔の中までカラカラに乾燥させることで濾過槽に入れた瞬間に飼育水が素早く濾材内に浸透するのではないか?という意図でいつも乾燥させています。仮に前工程で塩素が抜け切れなかったとして天日干しすることで熱せられて熱分解されますしね。って感じで濾材の漂白再生は完了です。

ちなみにこの漂白再生を行なえる濾材は基本的にセラミックやガラスといった材質のもので更にphや硬度を上下動させる機能をもっていないものに限ります。なのでパワーハウスのハードやソフト、麦飯石やゼオライトなどの吸着、イオン交換樹脂などが入っているものは漂白剤によりその成分が変性したり効果失ったり、下手したら有毒なガスが発生することもあるので、そういった濾材の再生は行なわないでください。またここまで読んで頂いて「でもやっぱりハイターは怖い!」っと直感的に思った方は漂白再生はやめておいてくださいね。無責任かも知れませんが、何かあっても責任は取れませんので!!


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海馬

たかあきさん
こんにちは。

そろそろ漂白剤の出番ですね!そういえば最近早朝散歩に出ると涼しく感じますから、濾過槽掃除もできますね!うちの水槽もそろそろ実行に取り掛かろうかと思います。
たかあきさんのディスカス水槽は水換えでpH5.0→6.0に上昇するんですよね。うちのショート水槽は最近PHが高めで困っています。普段は7.5くらいで、5分の1水換えすると1日後には7.8くらいに上がります。餌を入れるとPHが下がりますので、給餌回数が増えています。
ピートを入れて下げるようにはしているんですが、あまり効き目がでていないようで・・。^^;そろそろ濾材全交換の時期が来てるんでしょうか。

今回の記事も参考になりました!
はじめ漂白剤の写真が飛び込んできたときは大丈夫なのか!?って思いましたが、次亜塩素酸ナトリウムの沸点と分解温度を見て納得しました!念を入れて3回も繰り返すわけですから限りなく0に近づきますしね。
でももし残っていた場合はアルカリ性に偏るんでしょうか?

でもうちの場合は今のところはこれはやらないほうがいいみたいです、パワーハウスのハードを使っていますので。今から思えば普通の濾材を買っておけばよかったです、値段も高いですし。^^;
by 海馬 (2010-09-12 07:08) 

たかあき

海馬さん

もう既に再生済みですから無加温状態で27℃になる日が待ち遠しい状態です。水を汚すハンバーグは減らしほとんど赤虫だけで給餌コントロールしてますのでね。

ショートくんの水槽はまだphが落ちにくい状態なんですね? たぶん暑くて硝化菌の活動も鈍って落ちにくくなっているんでしょうね? 下がるのも問題ですけど、phを上げる濾材を使わなくても上がる水槽も面倒ですよね。 ダトニオにとっては適正phなのでしょうが、濾過が効いていて高く保ってるわけではないような気もしますのでね。 でも恐らく9月末には中性近くで維持できるようになるんじゃないですかね? 気温との相談だと思いますけど。

漂白剤は・・・魚にとっては害のあるもので再生するので怖いと言えば怖いですけど、反対に水道水でも消毒に使われてるものでもありますので、理論的な面で理解して対処すればこれが一番安心な再生方法だとも思うんですよね!? この再生が出来ないタイプの濾材であれば、鍋で何度か煮立ててこれまた天日干しでカラカラに乾燥させれば孔の目詰まりも煮沸と風化である程度抜けますので、これも安全な方法ですよ。
by たかあき (2010-09-12 22:28) 

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